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2014-08-14  【プレスリリース】東洋インキ、インド第2工場が稼動開始 インド地域の事業拡大

 東洋インキグループのインド地域における事業拡大の一環として、東洋インキインディア(Toyo Ink India Pvt. Ltd.)は、2014年7月初旬、同国グジャラート州ダヘジに建設していた新工場(グジャラート工場)を竣工し、オフセットインキの製造を開始したと発表した。同社のプレスリリースが、8月8日付で報じた。

 グジャラート工場は、東洋インキインディアの2番目の生産施設であり、既存の工場(グレーターノイダEcotech-III、以下デリー工場)のおよそ3倍にあたる年間1万トンの生産能力を有し、インド国内において急速に拡大する印刷市場の需要に応えるだけでなく、周辺国をはじめ欧州、中東やアフリカ地域などに向けた、高品質インキ製品のグローバル供給拠点と位置付けられている。

 これまでの東洋インキグループのインド地域における活動は、2007年の東洋インキインディアの設立に始まり、2008年に同社デリー工場にてオフセットインキの生産を開始、その後2011年にインクジェットインキ、2012年にはグラビアインキと生産ラインアップを順次拡張してきた。一方、販売・物流においては、広大なインド地域をカバーすべく、デリー、ムンバイ、チェンナイに拠点を設置するとともに、ほぼ全ての州に販売代理店などを設置することで、調色などの技術サービスを含め、顧客本位のサービスを展開している。

 また2013年には、大手有機顔料メーカーであるホイバッハ・カラー(Heubach Colour Pvt. Ltd.。本社グジャラート州バドダラ)との合弁で、ホイバッハトーヨーカラー(Heubach Toyo Colour Pvt. Ltd.。本社グジャラート州アンクレシャワール)を設立、アゾ系有機顔料の生産準備を進めてきており、間もなく稼動が開始される。ホイバッハトーヨーカラーにおける顔料生産は、現時点で年間2,000トンを計画しているが、東洋インキグループ内の各生産拠点に対し高品質かつ国際競争力のある原料供給を行っていくとともに、世界の顧客にも高品質な顔料製品を供給する予定。

 インドは、今年度からスタートした東洋インキグループの中期経営計画SCC-IIIにおいて、重点地域のひとつとして掲げられており、グループのグローバル成長プランを牽引するための大幅な事業拡大を目指している。経済成長を続けるインドおよび周辺国の生活文化向上に貢献すべく、今年度さらにデリー工場におけるグラビアインキ生産設備の増設や、インクジェットインキの本格生産設備の導入、グジャラート地区における樹脂・接着剤生産設備の導入、プラスチック着色剤の生産増強を計画しており、その後もグループ製品連携による複合型製造拠点へと発展させ、インド地域において多角的な事業展開を進めていく。

 また、これらのインド拠点は、今後さらに市場拡大が期待されている周辺地域や地理的に近接する中東・アフリカ地域、さらには欧州に向けたグループのグローバルサプライチェーンにおける中核供給拠点とすべく、生産物流体制の整備・強化を図る。




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