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2014-07-10  SBSホールディングス、インドの国際物流会社トランスポールを買収

 SBSホールディングスは、7月7日開催の取締役会において、同社100%子会社でアジア地域統括会社であるシンガポールのSBSロジスティクス・ホールディングス・シンガポール(SBS Logistics Holdings Singapore Pte. Ltd.=SLHS=)が、インドに本拠を置く国際物流会社トランスポール・ロジスティクス(Transpole Logistics Pvt. Ltd.)の株式を取得し子会社化することについて決議し、株式譲渡契約を締結したことを発表した。同社のプレスリリースが、同日付で報じた。

 トランスポールは、インドを拠点とする航空・海上フォワーダーとして平2004年に設立。以降、順調に業績を伸ばし、2011年からは投資ファンドによる支援を受け、香港、シンガポール、中国、韓国などに進出。現在、インド国内18拠点、国外11か国で事業を展開している。トランスポールの強力な営業力、優れた業務オペレーション能力、高いサービスレベルは、電気機器、家電、IT、工業機械など多くのグローバル企業から高い評価を受け、急成長を続けている。

 SBSホールディングスは、2014年から開始した中期経営計画「SBS Growth 2017」において3PL事業およびアジアを軸とした海外事業の展開によって4年後の2017年に売上高2,000億円の達成をめざしている。海外事業は、成長を続けるASEAN諸国やインド、中国などをターゲットに、日系企業に留まらず各国の現地企業に物流サービスを提供するアジアの物流企業グループとなることをめざし、売上高300億円を目標に掲げている。

 今回の株式取得により、フォワーダー事業でアジア展開を進めるトランスポールとSBSグループが持つ輸配送、倉庫(建設から運営まで)、3PLなどの事業ノウハウを結実させることで、海外物流事業基盤作りをアジア各国で加速することが可能となる。具体的には、トランスポールが抱える既存顧客や今後開拓する新規顧客に向けた各国における輸配送や倉庫などの国内物流サービスから各国を結ぶ一貫輸送サービスまでをトータルにサポートする国際3PL事業の展開が期待できる。

 SBSグループにおける今後の海外物流事業は、インドにおいては同社子会社で同じフォワーダー事業を担うアトラス・ロジスティクス(Atlas Logistics Pvt. Ltd.)とトランスポールのオペレーション機能統合を進めることでさらなる事業強化と効率化の推進を図ることになる。ASEAN諸国や中国、香港などの東アジア地域においては、トランスポールの拠点と既存の海外拠点の統廃合を含めた再編を行い、同社グループの総合力を活かした利便性と経済性に優れた国際物流サービスの提供に努めていく。

 SLHSは、トランスポールの創業経営者メンバーが保有する普通株式の一部、およびEverstone Capital LimitedとFidelity Growth Partners Indiaの2社がそれぞれ組成する投資ファンドが保有する普通株式ならびに優先株式の全部を譲り受ける。SLHSは、株式取得後速やかに優先株式を普通株式に転換し、341万7,722株の株式(優先株式の普通株式転換後の発行済株式総数の66.0%)を所有する予定。




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