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2014-04-16  JICA、ウッタラカンド州森林管理・災害復興に113億円の円借款

 国際協力機構(JICA)は、4月11日、ニューデリーにおいてインド政府との間で、「ウッタラカンド州森林資源管理事業」を対象として113億9,000万円を限度とする円借款貸付契約に調印した。JICAのプレスリリースが、同日付で報じた。

 この借款は、森林伐採が急速に進む北部ウッタラカンド州において、森林資源に生活の糧を依存する住民の生計向上を図りつつ、植林等の森林管理事業を行うもの。

 また、同州では2013年6月、季節風の影響で降り続いた豪雨により、約6,000人もの死者・行方不明者を出す大規模な洪水と土砂災害が発生した。この事業では、こうした被害からの復興および再発防止のために、被災地における治山(崩壊斜面上の土留等)、ならびに林道等の再建・修繕をはじめとする災害復興も支援する。

 ウッタラカンド州は、北部にヒマラヤ山脈を頂く森林地帯の多い水源豊かな州。同州の2001年から2011年の人口はインド国全体平均17.6パーセントを上回る18.8パーセントで増加し、特に州人口の70パーセント以上を占める農村人口は、1981年から2011年の30年で倍近く増加した。山間地域が多い同州では、農村人口の多くが生計維持のために森林資源に依存した生活を営んでいるが、人口と家畜の増加により、薪炭材や牧草等の需要が増加し、薪炭材・特用林産物の違法採取に加え、牧草地確保のための火入れにより毎年2,000ヘクタールの森林荒廃が進んでいる。同州における劣化林は森林地全体の約80パーセントと推計され、2005年から2011年の間にその面積は15万ヘクタール増加している。したがって、森林資源を持続可能な方法により管理するためには、森林に生計を依存する地域住民の生計向上を図りつつ、住民と共同して適切な森林管理を行っていく必要がある。

 また、同州では2013年6月の豪雨により例年にない規模の洪水と土砂崩れが発生し、同州の北部地域を中心に4,200村落が被災、6,000人もの死者・行方不明者を出した。特に被害の大きかった農村部においては、道路・電気等のインフラ、学校・病院等の公共施設、堤防等の治水・防災施設、森林・農地などが甚大な被害を受け、自然災害等の外的リスクに脆弱な貧困層を中心に深刻な影響が生じている。土砂崩れや斜面崩壊が再度発生し、被害が拡大することを防ぐためにも、被災地の復興とともに治山等の災害対策が必要となっている。

 この借款は、インド北部ウッタラカンド州において、住民参加型の森林環境回復活動を通じて森林管理の強化を図るほか、地域開発・生計向上活動を行うことで、地域住民の社会経済的状況を改善するとともに、これらの活動支援に必要な森林局等の活動基盤の強化・整備を実施する。また洪水・土砂崩れ被害からの復興および再発防止のために、被災地における治山、ならびに林道等の再建・修復をはじめとする災害復興も支援する。これにより、持続的な森林管理が行われるようになり、同地域の環境保全、均衡のとれた社会経済発展、さらに気候変動の緩和および適応に寄与する。借款資金は、植林等の森林環境回復活動、地域開発・生計向上活動、森林局等活動基盤整備・強化、防災・災害対策活動、コンサルティング・サービスなどに充当される。




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